2015/06/19 (Fri) 17:59
先日のサポートは無事終了しました。ありがとうございました。
会場を貸してくださった模型塾さん、お世話になりました~!
ゆったり作業が出来たので、またお借りしたいです。
そして、トレフェスから時間がだいぶ経ってしまいましたが、小夜の組み立てポイント等をまとめました。
長くなりますので、つづきからどうぞ!
今回は初めてホワイトとカラー両方のキットを作ってみたのですが、色がついているほうが見やすいので、カラーキットを使って説明します。
●まずパーツが揃っているか確認します。
⑲は小夜の右足首に接着する包帯の結び目です。
●揃っていたら、中性洗剤で洗います。
洗剤と共にぬるま湯に浸して一晩付け置き。翌日歯ブラシなどを使って、ぬめりが取れるまでよく洗ってください。
私はスクラビングバブルを使っていますが、ポリデントに漬けておく方もいるそうです。
●余分なゲートやバリを取ります。
ニッパーでゲートを少し残してカットした後、デザインナイフで少しずつ要らない部分を削ります。
三角の彫刻等で消えたラインなども彫り直し、復活させましょう。
自分の場合、やすりは 紙ヤスリ400→紙ヤスリ600→スポンジヤスリ(600前後)です。
⑲の軸は、やすりがけや塗装の時も付いていたほうが作業しやすいので、最後にカットして
足首に接着させるといいと思います。
ゲートで消えてしまったぞうりのスジ等を三角刀で彫りなおしておくと、さらに良い造形になります。
彫らなくても、足の裏なのであまり目立たないとは思います。
パーティングライン(シリコン型の合わせ目に出来るライン)のヤスリがけをしっかりすると
塗装したときにきれいです。
多分髪の毛のバリ取りとヤスリがけが一番大変だと思いますが、なるべく丁寧にやすると
仕上がりがきれいです。
●ヤスリがけが終わったら、仮組みをして組めないところが無いか、組んだ時の角度はOKか
調整して下さい。
その後、塗装してから本組み立てします。
※私が軸打ちに使っている真鍮線の太さ
腕、背中のたすきリボン、首 → 0.8mm
脚、足と台の接着 → 1.0mm
胴体、髪の毛前後と赤い紐 → 1.5mm
髪飾りのパーツですが、ピンバイス等で穴を開け(真ん中よりやや下がベスト)
頭部と結った髪にも穴を開けて、真鍮線かアルミ線を通して接着するのを
お薦めします。
線が太いと(2mm等)つなぎやすいですが、線がちらっと見える恐れがあります。
少し細めの1mm~1.5mmくらいが良いのではないかと思います。
(写真の真鍮線は1.0mm)
台と本体との接着は、本組み立てが終わってから角度を調整しつつ、
ぞうり裏と台に穴を空けて真鍮線を通し、接着して下さい。
小さい磁石などを入れるのも良いかもしれません。
また、赤い紙紐は線を通すと、結った髪との間に少し隙間ができます。
そのまま線を通した状態で、ドライヤーの温風をあてると20秒くらいで紐が柔らかくなります。
柔らかくなった紐を髪パーツにそっておさえると、隙間の無い良い形になります。
●ツイッターでご質問いただいた部分の解説●
首と着物パーツの組み立て方を教えて下さい
このパーツは嵌め込み式なので、画像を参考に余分な所をカットして下さい。 特に胸元の所を差し込んでみて、引っかかるようでしたら少しづつ削って調整して下さい。
差込が嵌っているのにぐらつく場合は、肌のパーツをドライヤーかお湯で2~30秒ほど暖めて、柔らかくしてフィットさせてみてください。 柔らかくなったパーツは優しく扱ってくださいね。 微調整しながら頑張って下さい。
前髪と後ろ髪の間に隙間が出来る
ガレージキットはシリコン型にAとBの混合液を流して、固まったら型から外します。
その際、まだ完全に硬化していないため若干のゆがみが出ることがあります。
今回の前髪パーツのように逆テーパーの形だと、引き抜く時に形が広がってしまいやすいパーツもあります。
顔と前後の髪の毛をセットした状態で20~30秒ほど隙間周辺にドライヤーを当ててください。 (火傷しないように軍手などをするといいかと)
前髪パーツがやわらかくなりますので、隙間のなくなるように曲げて、固まるまでそのまま固定してください。
前髪と後ろ髪が重なる所で浮いてしまうことがあったら、引っかかっている箇所を軽く削って調整して下さい。
一気に削らず、少しづつやすりなどを使うと良いと思います。
カラーレジンキットの簡単な塗装
●パステル
今回はタミヤの模型用パステル・ウエザリングマスターGセットを膝こぞうや関節、影になる部分に使いました。
簡単にぼかしが入れられて、発色もきれいです。
多めに付けてから、面棒等でこすって余分な粉を落して調節して下さい。
模型用のパステルでなくても、化粧用のチークや絵画ようのパステルを粉にしたもの(やすりでけずる)でも大丈夫です。
パステルで着色してから、ほっぺや膝のハイライトを入れてください。
●コピック
以前からガレージキットにコピックが使えると聞いていたので、試してみました。
写真のように白地に薄い色(B21)で影を入れ、0番で境界線をぼかすといい感じに仕上がりました!
B39は着物、B99は髪の毛のシャドーに使ってみましたが、少し濃かった気もします。
もう一段階明るい色を使うと良いかもしれません。
ちゃんとヤスリがけをしていないと、インクが溜まってパーテイングラインや傷が浮き出してきます。ご注意。
●アクリルガッシュ
小さいパーツはいつもガッシュを使って塗っています。
今回は柿のヘタ、ぞうり、瞳、ハイライト、顔の傷や包帯のラインなどに使用しました。
●缶スプレー
塗装の仕上げにつや消しスプレー(トップコート)を吹くと、全体の仕上がりに統一感が出ます。
やすりをかけているときに白っぽくなった所も、下の色に戻ります。
パーツから離して、薄く数回にわけて吹くときれいに仕上がります。
※トップコートを吹かない場合は、白っぽくなった部分を模型用のワックスで磨いても白は消えます。
ワセリンやリップクリームでもいいような気がするのですが、私にはあまり違いが分かりません…
今回は以上となります。
やすりがけは面倒ですが、丁寧にやるほど仕上がりがきれいになるのでぜひ頑張ってください。
また問い合わせなどあれば、記事の追加をするかもしれません。
他にも不明な点がありましたらお問い合わせ下さい。では!
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